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代表からのメッセージ

ワクチン(予防接種)について

犬の伝染病予防接種は「狂犬病予防接種」「混合ワクチン」の大きく2つに分けられます。

【狂犬病予防接種】 

「狂犬病予防接種」は、法律により定められているもので生後91日以上の犬に注射をして、お住まいになっている市町村に登録をしなければなりません。飼い主さんの義務です。

【混合ワクチン】 

「混合ワクチン」は、予防できる病気の種類や数に応じて○種混合ワクチンと言われています。狂犬病予防接種とは違い、飼い主さんの義務ではありません

レスキュー子犬

ドッグラン利用に際して、狂犬病予防注射と混合ワクチンの接種が必要な理由

1. 狂犬病については狂犬病予防法(法律)で登録と毎年の注射が義務になっています。必ず接種していただくことになっています。

2. 混合ワクチンについては、以下の理由で原則1年1回の接種をしていただいくことにしています。

 AAHA(アメリカ動物病院協会)という団体が作製した、犬のワクチネーションガイドラインの「コアワクチンは3年に1度で良い」ということ記載されています。AAHAの実験施設において、コアワクチンの効果が3年以上持続したというデータに基づいた内容です。それをもとに混合ワクチンは3年に一回の接種を勧める病院もありますが、一方でレプトスピラワクチンの効果は1年弱というデータも出ています。日本ではレプトスピラのような、ワクチンの持続期間が短い伝染病の流行があることや、レプトスピラ以外のノンコアウイルス単体のワクチンが販売されていないことから3年に1回のワクチンは実現が難しい状況です。

そういった理由から全国の大多数の動物病院では1年ごとの追加接種を推奨しており、当ドックランにおいても年一回の接種をお願いしています
ワクチン接種は伝染病感染防止の点からの重要であることは言うまでもありませんが、多くの犬が利用する施設(ドックラン、公園、ペットホテル、トリミングなど)では公共のマナーの一つととらえるべきでしょう。
なお、アレルギー等でワクチン接種ができない場合についてはお申し出ください。

7種以上のワクチンを推奨しています

 7種以上のワクチンには、レプトスピラ(2または4型)入っています。レプトスラの特徴は以下の通りですが、県内でも発生しており、愛犬の生命にかかわる重要な感染症の一つであると考えています。

今年犬ジステンバーやパルボウイルスなど過去には猛威を振った伝染病は見なくなりましたが、レプトスピラを疑う例は毎年ありますので、それらよりもより身近な感染症といえます。小型犬だから室内飼育だからレプトスピラは必要ないと考えるのは危険なことです。

ドックランを利用する場合な以上の理由からレプトスピラを含むワクチン接種をお勧めしています。

【レプトスピラの特徴】

・レプトスピラという細菌が原因である(その他混合ワクチンで予防しているのはすべてウイルス)
・哺乳動物の腎臓で定着・増殖し、尿に排出
・野生動物ではネズミが保有動物として問題
・その尿に汚染された水や土に接触すると皮膚や粘膜から侵入・感染
・感染すると発熱などに始まり、最悪、肝不全・腎不全などで死亡する
・犬から人にも感染する「人獣共通感染症」で、診断されたら保健所に届ける必要がある
・犬は例年全国で19〜165件の症例報告あり(1998〜2007年)ますが、確定診断が難しい感染症で、疑似症例も含めると実際にはさらに多くの感染があると思われる
・ほとんどの犬が8〜11月に感染・発症(人では秋やみと呼ばれています)
・ワクチンでの免疫維持期間が短い(半年?〜1年未満)

レプトスピラの入っていない混合ワクチンしか接種していないのですが、ドッグランの利用ができないのですか?

 上記の理由からレプトスピラの入っている7種以上のワクチン接種を推奨していますが、そうでないワクチンでもご利用をお断りすることはありません。ただしこの機会にワクチン接種の意味考えて次回の追加接種の際に主治医の先生と相談をして何種類のワクチンを接種するのかを検討していただきたいと思います。レプトスピラはドッグランに限らず身近な環境に存在する病気あるからです

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