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代表からのメッセージ

避妊・去勢手術が済んだ犬のみのご利用となっていることについて

ご利用にあたって、多くの皆様に安全で気持ちよくお過ごしいただくために当施設ご利用のルール(規約)を定めさせていただいております。その中に「避妊・去勢手術の実施(成長期は適用外)」の項目が含まれていますが、その理由については以下の2点です。 

レスキュー子犬

【第一の理由】 

 多くの犬が集まり直接的、間接的に接触する機会の多いドックランでは、普段はおとなしい性格の犬でも、いつもと違う場所である不安や緊張感、見知らぬ犬との接することによる戸惑いや恐怖、リードから解き放され自由に走り回れる開放感と高揚感など、さまざまな刺激から感情が大きく変化して普段の生活からは思いもよらない行動が引き起こされることがあります。 

 その行動を増長させてしまうことには性ホルモンが大きくかかわっていて、マーキング行動、マウンティング行動、攻撃行動はオスのホルモンの影響を強く受けます。またメスについては発情中に多量の性フェロモンを分泌して(未去勢のオスの尿にもフェロモンが含まれているといわれています)更にその行動をエスカレートさせてしまいます。結果的に未去勢・未避妊の犬はドッグランでのトラブルが起こりやすい傾向があります。 

【第二の理由】 

 動物は種の保存のために性を持って生きています。自然の中で生きている動物(野生動物、鳥,魚、昆虫など)は特別なことのない限り人間がその性をコントロールは必要ありません。しかし犬は自然の中で生活している動物ではありません。人間社会の中で生きている動物です。本能のままの行動は許されず、制限されながら生きていくほかありません。さらに人間のように自らの性を理解し、理性をもって欲望や行動を制御することもできません。性を持ちながら人間社会で生きていく犬にとっては、本能的欲求があるにもかかわらず、我慢しながら過ごしていかなければなりません。つまり、性をもちながら生きていくことは、犬にはとても辛いことなのです。 

 愛犬が性にかかわる本能欲求から解放されて、穏やかに、すこやかに過ごすことは、愛犬のウェルネスの第一歩であると考えます。 

 また、避妊・去勢手術は性ホルモンの影響で起こる病気(メスの乳がん、子宮蓄膿症、オスの前立腺疾患、会陰ヘルニアなど)を予防することができて寿命が延びることも証明されています。 

一方、動物が手術の意味を自らが理解をしたうえで手術を選択できるわけではないし、愛犬の健康な体を傷つけて少なからず苦痛を与えてしまうことがかわいそうで手術をためらわれる方もいらっしゃるのかと思います。しかし一生という時間の中で手術は一時的には苦痛を伴うものの、そのメリットの方がはるかに多く、愛犬のウェルネス(健康と幸福)を求めるうえで避妊・去勢手術は飼い主さんが選択するべき大切なプロセスであるととらえています。この思いも共有していただける飼い主様同士が安心してご利用いただける施設とするため原則、避妊・去勢を実施した方のみのご利用とさせていただきました。 

 犬を飼うことにはさまざまな考え方があることも承知しており、飼い主さま各々のご判断を尊重しておりますが、以上の点から、当ドッグランにおいては安全に楽しく気持ちよくご利用いただくため原則、未去勢・未避妊の犬のご利用ができないことになっています。何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

当ドックランは「犬と人間が共に目指すウェルネス」をテーマに掲げています。 

身体が健康であり、より幸福を感じることができる場所を愛犬と飼い主様に提供させていただくことを目的としています。 

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